柳楽優弥主演のNetflixシリーズ『九条の大罪』が、『映画 九条の大罪』として映画化される。公開日は2027年1月8日で、全国公開となる。柳楽優弥、SixTONESの松村北斗、池田エライザ、町田啓太、音尾琢真、ムロツヨシらドラマ版のキャストが再集結し、土井裕泰監督と脚本・根本ノンジの体制も続投する。
原作は、『闇金ウシジマくん』で知られる真鍋昌平による同名コミック。Netflixシリーズ版は2026年4月2日の世界配信直後から反響を呼び、Netflixグローバル週間TOP10(非英語シリーズ)に2週連続で入り、日本におけるNetflix週間TOP10では4週連続1位を獲得した。全10話で配信されたドラマの物語を継ぐ完全新作として、劇場版が始動する。
『九条の大罪』は、社会の底辺で搾取される弱者たち、その弱者を利用する強者たち、そしてその双方に向き合う弁護士を描く、法とモラルの極限クライムエンタテインメントだ。半グレ、ヤクザ、前科持ちといった社会の裏側を生きる依頼人の案件を引き受け、「犯罪者ばかりを助ける悪徳弁護士」と見られる型破りな弁護士・九条間人と、九条の道徳や倫理に縛られない仕事ぶりに衝撃を受け、自分の信じる正義との間で揺れるエリート弁護士・烏丸真司が、現代社会の闇を映す事件と人間模様の中で、何が“正義”で何が“悪”なのかを探っていく。
柳楽優弥が演じるのは、「依頼人を守るのが弁護士の使命」という信念のもと、どんな悪人の依頼も受ける弁護士・九条間人。柳楽は『誰も知らない』(04)で第57回カンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を当時史上最年少かつ日本人で初めて受賞し、その後も『浅草キッド』(21)、「ガンニバル」(22、25)、「ライオンの隠れ家」(24)などで主演を務めてきた。Netflixシリーズ『九条の大罪』では初の弁護士役に挑み、主演ドラマが映画化されるのは本作が初となる。
松村北斗が演じるのは、九条のやり方に葛藤しながらも支えてきた烏丸真司。2026年に行われた第49回日本アカデミー賞では、優秀主演男優賞(『秒速5センチメートル』)、優秀助演男優賞(『ファーストキス 1ST KISS』)、話題賞・俳優部門(『秒速5センチメートル』『ファーストキス 1ST KISS』)の3部門を受賞している。ドラマでは九条と決別した烏丸が、映画でどのように九条と関わるのかも焦点になる。
ドラマ版からは、犯罪者を見守る司法ソーシャルワーカー・薬師前仁美役の池田エライザ、裏社会とつながり九条に厄介な依頼を持ち込む壬生憲剛役の町田啓太、ある過去から九条と壬生を敵視する嵐山刑事役の音尾琢真、伏見組の若頭・京極清志役のムロツヨシも続投する。東大卒の若きエリート弁護士である烏丸と九条の関係に加え、それぞれが複雑な感情を抱える人物たちが、白黒を付けにくい社会の裏側を動かしていく。
ティザービジュアルとティザー映像も公開された。ティザービジュアルでは、“正義”と“悪”が混ざり合うような色調の中、何かを考え込む九条と、何かを伝えるようにこちらを見つめる烏丸の姿が描かれている。真意を読み取りにくい表情からは、モラルがバグった世界で何が“正義”で何が“悪”なのかを模索し続ける2人の姿がにじむ。
ティザー映像は、九条と烏丸の決別シーンから始まる。壬生の「最悪の事態に備えて行動するぞ」というセリフをきっかけに、壬生の手下がヤクザの若頭・京極の息子を誤って拉致してしまう展開が示され、息つく暇のない緊張感が切り取られている。さらに九条には逮捕状が突きつけられ、依頼人を守るため法とモラルの極限をくぐり抜けてきた九条の「最後の弁護」が問われる。
物語は、血と金と暴力が支配する街の中で、今日もビルの屋上にテントを張って生きる九条から動き出す。裏社会の人間からの依頼も断らず、依頼人として守る九条は悪徳弁護士と呼ばれている。一方、かつてのバディだった烏丸は、今は九条と袂を分かち決裂状態にある。
2人は、裏社会の激しい抗争と警察・検察の包囲網に巻き込まれていく。発端は九条の依頼人である半グレのリーダー・壬生で、壬生の手下が京極の息子を誤って拉致してしまう。それを知った壬生は京極を裏切り、最悪の事態に備えて動き出す。京極の部下であるヤクザたちは壬生を探し、九条法律事務所を襲撃する。
悪の生態系の中で、裏切りと報復が重なる壮絶なバトルが始まる。警察・検察はこれを機に、悪人を守る九条を追い詰め、九条逮捕に執念を燃やす。ついに逮捕状を突き付けられた九条は、自らを20日間でパイ(保釈)にできるのか。報復と拷問を恐れて逃げる半グレ、彼らを追って脅迫するヤクザ、そしていつも奪われる側に置かれる社会の弱者たちが交錯する中、袂を分かったはずの烏丸も、弁護士として思わぬ行動に出る。弱肉強食の現代日本の底辺で、九条は弁護士バッジを賭けた最後の弁護を始める。
柳楽優弥は、土井監督をはじめスタッフと再び組めたことを俳優として幸せに感じたとし、原作について、エンターテインメントとしての面白さだけでなく、「善」と「悪」、さらに「道徳」について考えさせられる作品だと語っている。時代が大きく変化している今だからこそ多くの人に届いてほしい作品だとし、Netflixシリーズを見た人から「続きが気になる」という声が多く寄せられたことにも触れた。映画ではドラマで描かれた伏線や疑問に答えが示され、烏丸との関係性にも一つの着地点が描かれるという。予想を超える展開、大スクリーンならではの迫力ある映像、アクション、スケール感も見どころとしている。
松村北斗は、『映画 九条の大罪』には色んなキャラクターに見せ場があり、それぞれのキャラクターに感動や憧れを抱きながら見続けられる作品だとしている。原作からも香るクールでソリッドな空気、流れと密度の魅力にも言及し、時間を忘れてあっという間に見られ、それでいて多くのものを持ち帰れる映画になっていると語った。
原作者の真鍋昌平は、Netflixシリーズを応援した人たちへの感謝を述べ、「続きを待っていました」という声が数多く届く中で、映画としてさらにスケールアップした形で届けられることを喜んでいる。柳楽が演じる九条と松村が演じる烏丸の、互いに敬意を抱きながらも決して交わることのない関係性が、スクリーンでどう表現されるのかを楽しみにしているという。池田エライザの薬師前、町田啓太の壬生、ムロツヨシの京極、音尾琢真の嵐山も、それぞれ物語を力強く魅力的に動かす存在になるとしている。不穏で不安な世界の中でも、どの立場の人にもそれぞれの考えと生き方があり、人を大切に思う気持ちにつながっていく作品世界だと語った。
プロデューサーの那須田淳は、世界配信中のNetflixシリーズの衝撃的なラストを受け、「あの続きはいつ観れるのか」と多くの人に聞かれてきたと明かした。完全新作『映画 九条の大罪』は、その期待に応える形で劇場に登場する。Netflixシリーズの想像以上の大ヒットが劇場映画版の大きな後押しになったとし、映像化の開始時からどのようなストーリー構成で届けるかを練りに練ってきたという。初めて『九条』を見る人にもMAX楽しめる構成に挑戦し、衝撃のラストを継ぐ物語として、袂を分かった九条と烏丸の行方、アウトローたちの運命、思わぬ人物の大活躍、予測不能の急展開を含む最大級のクライムサスペンス、そして悪徳弁護士・九条間人の生き様を賭した「活劇」に仕上がっているとしている。
『映画 九条の大罪』は、ドラマ版の反響を受け、キャストとスタッフが再び集まる完全新作となる。善悪の境界があいまいになる社会の裏側で、九条と烏丸、そしてアウトローたちがどこへ向かうのか、2027年1月8日の全国公開に向けて注目が集まる。
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