テキサス州で激化する選挙戦

民主党のジェームズ・タラリコ州下院議員は、地域密着の選挙戦を展開し、2024年大統領選でトランプ大統領に投票したヒスパニック有権者の奪還を期しています。2026年10月25日には、ヒスパニックが住民の約9割を占める州南部の国境の街ウェスラコで集会を開き、弾劾訴追された経験を持つケン・パクストン州司法長官を批判しました。

ジェームズ・タラリコ氏は、教員養成・派遣に当たる非営利団体での勤務経験を政治活動の原点としており、党派を超えて訴え掛ける伝達力を強みとしています。大学生や保険販売員などの支持者からは、政党の枠組みを超えた姿勢が評価されており、民主党幹部の応援を受けずに独自の選挙戦を繰り広げています。

共和党の危機感とトランプ氏の支援

守勢に回るケン・パクストン州司法長官は、トランプ氏の応援演説や、イーロン・マスク氏が関連政治団体を通じて投入した2億ドル近い資金を頼みにしています。ケン・パクストン氏は2026年10月23日、サンアントニオ近郊の集会でジェームズ・タラリコ氏を過激派だと断じ、上院の支配権が左右される可能性を強調して危機感をあおりました。

トランプ氏の後ろ盾を得て候補の座を射止めたケン・パクストン氏ですが、伝統的保守派の現職ジョン・コーニン氏を予備選で退けた経緯から、穏健保守層の離反という不安も抱えています。ブッシュ元大統領の弟ニール氏がジェームズ・タラリコ氏の支持を表明するなど、共和党内でも複雑な動きが見られています。