8月の日本向けレアアース輸出の状況

中国税関総署が2026年9月20日に公開した貿易統計によれば、2026年8月における日本向けのレアアース磁石輸出量は212トンでした。これは前月と比較して約90%の急増であり、2026年2月以来、半年ぶりに200トンの大台を回復しました。

一方で、昨年8月との比較では約17%の減少となっており、月ごとの数値は乱高下しつつも、前年比では2桁のマイナス基調が継続しています。こうした推移から、中国側による対日輸出へのスタンスに大きな変更はないと推測されます。

世界全体の輸出動向と背景

8月の世界全体へのレアアース磁石の出荷量は5010トンで、前月と比べておよそ7%、前年同月と比べるとおよそ18%の減少となりました。また、米国向け輸出量は512トンとなり、前月比約21%減、前年同月比約13%減を記録しています。

中国政府は、昨年11月に高市早苗首相が台湾有事について国会で述べたことをきっかけに、日本への圧力を強めていると報じられていました。産経新聞によると、日本国内の事業者からは、輸出の承認を得るためのプロセスが以前と比べて厳格化しているとの声が上がっています。