暫定政権側が軍事行動の開始を表明

サウジアラビアのバックアップを受けるイエメン暫定政権のトップであるアリーミ大統領評議会議長が10月4日、親イラン勢力のフーシ派を標的とした全面的な軍事作戦に踏み切ったと表明した。かつての支配地を取り戻し、国全域へ統治権を再び浸透させることが目的とされている。

アリーミ氏は、国際社会による和平への呼びかけをフーシ派が無視し続けたため平和的解決の道が絶たれたと訴え、作戦実行に至った理由を説明した。全軍や治安組織に対しては、計画に基づく作戦遂行を指示しているという。ロイター通信などの報道によれば、サウジアラビアがフーシ派への攻勢を準備しているとの観測は事前に複数の筋から伝えられており、米国などが情報面などでバックアップしているとの見方もある。

フーシ派による石油施設攻撃と応酬の構図

他方のフーシ派も同日4日、サウジの首都リヤドや東部地域の国営石油関連施設に対してミサイルや無人機を用いた襲撃を行い、炎上させたと公表した。この動きについてフーシ派側は、サウジが率いる連合軍がイエメン国内で行った相次ぐ空爆に対するしっぺ返しであると主張している。

両陣営の間では、9月にフーシ派が紅海の重要拠点であるバベルマンデブ海峡付近を掌握して以降、戦闘や攻防の応酬が相次いでいた。この度の暫定政権側による作戦開始の公表と、それに先立つフーシ派の石油施設襲撃により、現地での緊迫感が一段と強まっている。