スペイン・バルセロナの世界遺産であるサグラダ・ファミリア教会で、メインタワー「イエスの塔」が完成し、ガウディの命日かつ没後100年の節目にあたる6月10日に記念のミサやセレモニーが執り行われた。NHKは、この塔の完成と記念ミサの模様を交えながら、総合テレビにて6月11日22時より「サグラダ・ファミリア~ついに完成! イエスの塔 世界初公開~」を生中継で放送するほか、NHK ONEでの同時・見逃し配信も予定している。

スペインのサグラダ・ファミリアは天才建築家アントニ・ガウディ(アントニオ・ガウディ)が設計した代表作であり、1882年の着工から140年以上にわたって建設が続けられてきた。「未完の傑作」「未完の聖堂」として知られ、全18本ある塔の中央に位置するメインタワー「イエスの塔」には頂点に十字架が据えられている。高さは教会として世界一、あるいは世界で最も高い教会建築となる172.5m(170メートルを超える高さ)に達した。今後は南側の入り口となる「栄光のファサード」などの建設を継続し、全体の完成は2035年頃を見込んでいる。

10日の記念ミサにはローマ教皇レオ14世も訪れ、塔の完成とガウディ没後100年を記念して執り行われた。ミサには数千人が集まり、「感謝の意を表します」との言葉が述べられたほか、ローマ教皇レオ14世はミサの中で「イエスを信仰しながら戦争を推し進めることはできない。イエスを信仰しながら無実の人々を殺すことはできない」と述べた。この発言は米イラン情勢など国際情勢を念頭に置いたものとみられる。

翌11日に放送されるNHKの生中継では、ミサが厳かに行われた大聖堂内部から中継することが特別に許可された。中継内では、塔の建設に人生を捧げてきた主任建築家ジョルディ・ファウリ氏にその思いを聞くほか、特別な許可を得て地上54mの大聖堂の屋根からバルセロナの大パノラマを一望する。前日に行われたミサとセレモニーの模様もVTRで紹介しながら、およそ100年の時を経て完成する「世紀の瞬間」を届けることになっている。