米国のトランプ大統領は、イランとの交渉について「順調に進んでいる」との認識を示した。13日連続で続いた攻撃を一時停止したあと、合意に向けた進展の可能性があると述べる一方、交渉が決裂すれば攻撃を再開するとも警告している。
トランプ大統領は27日、記者団に対し、アメリカ軍が強力な攻撃を続けたことでイラン側が交渉を求めてきたと主張した。そのうえで「交渉は順調に進んでいるから、どうなるか見てみよう。何か進展がある可能性がある。そうであれば、それでいい。そうでなければ、2日前までやっていたこと(軍事攻撃)に戻るだけだ」と述べた。
トランプ氏は、交渉について「時間は十分にある」としながらも、決裂した場合にはイランへの攻撃を再開する構えを示している。大統領専用機エアフォースワンで記者団に対しても「私には十分な忍耐力がある。何かが起こる可能性は十分にある」と語り、協議の進展に楽観的な見方を示した。
また、トランプ氏は米国とイランが3日連続で攻撃を停止する中、28日に、イランと現在「非常に踏み込んだ」交渉を行っているとも述べた。米ニュースサイト「アクシオス」とのインタビューでは「我々はイランと非常に踏み込んだ話し合いを行っている」と語り、和平協議の進展に前向きな考えを示している。
一方で、イラン側は慎重な姿勢を崩していない。イラン外務省のエスマイル・バカエイ報道官は「仲介者がアメリカ側のメッセージを我々に伝えるかもしれない。 しかし、現時点で我々は米国と交渉を行っていない」と述べ、米国側の説明とは温度差を見せた。
米国とイランは、ホルムズ海峡の管理などを巡って2週間近く攻撃の応酬を続けたが、24日以降は軍事行動を停止している。協議進展への期待感を背景に、週明けの原油価格は急落した。
弾薬を巡っても、トランプ氏は懸念を否定した。イランへの大規模攻撃を先送りした背景に、アメリカ軍の防空ミサイルの在庫が枯渇する懸念があるとの見方について、「どんな事態になっても、使い切れないほど十分な量の弾薬を保有している」と強調した。さらに、米軍の弾薬不足に関する報道についても「我々には多くの弾薬がある。何があっても使い切れないほどだ」と改めて否定している。
交渉進展への期待はあるものの、米国側は攻撃再開の可能性を残し、イラン側は現時点で交渉を行っていないとの立場を示している。軍事行動の停止が続く中で、双方の発言の隔たりが今後の焦点となる。
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