米国務省のピゴット報道官は8日、南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)を巡り声明を発表した。中国とフィリピンが領有権を争う同礁に、中国が「国家級自然保護区」を設置し、フィリピン漁師を伝統的な漁場から締め出そうとしていると批判した。

声明では、中国が根拠の乏しい環境・法律上の口実と威圧を用いていると指摘した。そのうえで、中国が隣国を犠牲にし、南シナ海で身勝手な領有権や海洋権益を一方的に押しつけようとしていると非難した。

スカボロー礁はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)にある。一方で、中国は同礁の領有権を主張し、実効支配している。

中国は今月1日、スカボロー礁付近で無許可の漁業や鉱物採掘を禁じる新しい規則を公布した。この規則は、昨年9月に承認したスカボロー礁への「国家級自然保護区」設置に関連する具体的な施策の一つとされる。