ピレイ氏の功績と授賞理由

ノルウェーのノーベル委員会は、ピレイ氏による平和と国際法の促進に向けた取り組みが、より包括的な世界の法秩序への道を切り開いたと評価しました。フリードネス委員長は、ピレイ氏の活動が戦争犯罪や人道に対する罪、ジェノサイドが確実に訴追されるために不可欠だったと述べています。

ピレイ氏はアパルトヘイト下の南アフリカで生まれ、弁護士として活動した経歴を持ちます。ルワンダ国際刑事法廷やICCの判事、国連人権高等弁務官を歴任しました。現在は国際司法裁判所の特任裁判官として、ミャンマーによるロヒンギャへの行動をめぐる訴訟を担当しています。

トランプ氏の反応と国際的な評価

トランプ氏は自身のソーシャルメディアで、ノーベル委員会がアメリカとイスラエルを憎む人物に賞を授与したと主張し、賞をおとしめたと批判しました。イスラエル外務省も9日、ピレイ氏の受賞について、反イスラエル的な憎悪と偏見を正当化するために賞を政治利用したものだと非難しています。

一方で、ICCの赤根智子所長は、国際法秩序が試練にさらされる中でピレイ氏の評価は格別の意義を持つと述べました。また、国連のグテーレス事務総長や南アフリカのラマポーザ大統領も、ピレイ氏が揺るぎなく正義を訴え続けてきた姿勢を高く評価する声明を出しています。