新指針の概要と終末期定義の見送り
日本集中治療医学会など4学会は2026年9月28日、救急搬送されたり集中治療を受けたりする患者の生命維持治療終了に関する新たなガイドラインを公開しました。患者の意思尊重を原則とし、治療を終えるかどうかを本人や家族、医療者らが話し合って決める手順を明記しています。
新指針では、どこからが延命かを一律に区切ることは困難であるとして、従来指針と異なり終末期は定義されませんでした。人工呼吸器やECMOを用いた治療の進歩により長期生存が可能となるなど実態に合わなくなったためで、延命治療や終末期医療の用語は使わず生命維持治療と位置付けられています。
期限付き治療と緩和ケアの導入
新指針では、患者の容体が見通せない時は医師らが期間を決めて回復を図る治療を試みる期限付き治療が選択肢に位置付けられました。効果がなければ治療の終了や継続を改めて検討し、決定過程は全て記録に残すことが求められています。
治療終了後についても患者の苦痛を和らげる緩和ケアが重視され、人工呼吸器を外す際に生じる苦しみの緩和や家族への支援など具体的な考え方が示されました。医療者が法的責任を懸念して治療を続けるケースがあった背景を受け、多職種チームで方針を共同決定する手順が整えられています。
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