8カ月連続プラスの中身
厚生労働省が2026年10月7日に公開した2026年8月の毎月勤労統計調査の速報によると、5人以上の規模を持つ事業所において、物価の変動を加味した1人当たりの実質賃金は前年の同じ月と比べて1.5%の上昇となりました。
2026年8月の実質賃金は8カ月続けての増加です。これほど長く増加傾向が持続したのは、2016年2月から2017年1月にかけての12カ月連続ぶりであり、およそ10年ぶりの事例とされています。前年と比較して物価上昇の勢いが和らいでいることや、堅調な春闘の結果などが賃金の下支え要因として働いている状況です。
名目賃金と今後の動向
2026年8月の名目賃金に該当する現金給与総額は31万1364円であり、前年同月と比較して3.8%の増加となりました。3%以上のプラスが7カ月連続で続くのは、34年と5カ月ぶりのこととなります。
給与の内訳を見ていくと、基本給が中心となる所定内給与は3.8%増加して27万7861円となり、残業手当などの所定外給与は5.2%増加して2万497円でした。さらに、ボーナスなどの特別給与については1万3006円で前年と同水準を保っています。
一方で、プラス基調への実感に乏しいという指摘もあります。直前の6月や7月に比べてプラス幅が縮小しており、飲食料品の相次ぐ値上げに加え、電気・ガス代の政府補助が9月使用分で終了したことから、今後の物価動向が注目されています。
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